ゼロからの情報システム

  現代社会の情報インフラの仕組みをゼロから学べます.

表現様式の変更

情報社会に生きるアナタ.
自動車社会で自動車や高速道路や宅配便のこと知らないで生きていけますか.
情報社会では,スマホやパソコンやインターネットやウェブが,自動車や高速道路や宅配便に相当します.
このサイトは,パソコン使いのパソコン知らず,を対象に情報社会の基盤技術を説明します.

3.14 表現様式の変更は入力モードの変更によって行います

文書編集中に入力するデータの表現様式を変更することは,編集のためのプログラムを切り替えることにつながります.

例えば,ワープロで文字入力のモードから図形の入力モードに切り替えます.すると,キーボードからの入力モードから,マウスなどを使って要素図形を入力するモードに変わります.

これはワープロの入力に関する部分のプログラムが,文字を入力するものから図形入力のものに切り替えられることを意味します.

このことからも分かるように,表現様式の変更は,入力方法や入力操作の変化を引き起こします.これは,表現様式を変更すると,切り替わったプログラムの個々の編集機能が編集対象とする基本要素も変わるからです

ワープロで「挿入」メニューを選択した場合を例として,このことを考えてみます.カーソルのある位置にいろいろの表現様式の記述を挿入できるようになります.

」を挿入したとします.表を構成する基本要素は「行」や「列」ですから,挿入する表に,行や列を「挿入」したり「削除」したりすることができるメニューがかならず用意されています.

例えば,MSワードなら「罫線」メニューの中にあります.

表現様式が異なると,内容が同じ文書でもファイルの内容が異なります(3.9参照)から,1つの文書の中に異なる表現様式が混在すると,異なる方式で作られたデータが1つのファイルの中で混在することになります.したがって,それらを統一的に管理することが必要になります.

具体的には,文字を並べた行が繰り返される文書の1頁の中に,図表や絵をどのようにレイアウトするかとか,図表の中に文字データをどのようにはめ込むかというようなことを指定しなければなりません

例えば,ワープロで文章を入力している途中に表とか図を挿入します.するとワープロは,文章入力の「地」とは異なる表現様式で挿入した部分を線で囲むなどして明示し,それを「地」にどのように配置するのかを指定することを求めてきます(3.20参照).

 MSワードであれば,絵,写真,図を挿入するには「書式」メニューの選択肢「挿入」で,表の場合には「罫線」メニューの「挿入」で,それぞれ行うことになります.

3.13 編集機能は文書作成ソフトウェアの基本機能です

ファイルの内容を変更する作業は,一般に,編集あるいはエディットeditと呼ばれています.

何も書かれていない白紙の文書に入力するのも,ファイルの内容が変更されるという意味では「編集」です.ですから,ソフトウェアを起動した直後から,作業対象のファイルを編集できる状態になっています

その証拠に,ソフトウェアを起動すると,すぐ入力作業ができますね!

これを,「編集モードになっている」といいます.

モードmodeは,「流行」と同じ英語ですが,この語にはいろいろの意味があって,ここでは「ある種の状態にあること」の意味です.

編集作業の基本は,

入力位置の選択・変更

文書内容の入力

入力中の内容の変更,削除

入力済みの内容の変更・コピー・移動・削除

入力する文書の表現様式の変更

などです.これらはどの表現様式の文書作成にも共通しています.

これらの機能のための選択肢やメニューがどこにあるかを知らなくとも,捜せばきっと見つかる,といえます.

編集作業の基本は共通だといっても,表現様式が異なれば,入力する基本データは異なります.ワープロやテキストエディタなら文字や文章,図形ソフトなら要素的な線図,表計算ソフトなら数値や文字データ,お絵かきソフトなら絵などとなります.

 そのため,ワープロの場合,最初の4つの基本作業は起動した状態でそのまま,マウスとキーボードを使うと出来るのですが,最後の表現様式の変更は,多くの場合,メニューの「挿入」を選ぶことで可能になります.

 それは,表現様式を変更する作業は,「地」になる表現様式の文書の中に,異なる表現様式の部分を差し込む作業に他ならないからです.

 いろいろなソフトウェアを起動してみて,その本来の処理対象である表現様式とそれ以外の表現様式について,各作業を行う方法を確認してみることを奨めます.
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