ゼロからの情報システム

  現代社会の情報インフラの仕組みをゼロから学べます.

フォアグラウンド

情報社会に生きるアナタ.
自動車社会で自動車や高速道路や宅配便のこと知らないで生きていけますか.
情報社会では,スマホやパソコンやインターネットやウェブが,自動車や高速道路や宅配便に相当します.
このサイトは,パソコン使いのパソコン知らず,を対象に情報社会の基盤技術を説明します.

2.15 多数のソフトウェアを並列実行できるマルチタスク環境について

利用者が起動したソフトウェアの個数分だけウィンドウが作られますので,ウィンドウズOSは,マルチウィンドウ環境を提供すると言われます.マルチとは,英語で「多数の」という意味の接頭辞(英単語の先頭に追加される語)です.

 利用者はなぜ,あるソフトウェアを起動するのでしょう.それはこのソフトウェアを使って,何かの仕事をしたいからですね.私たちの仕事に対応するソフトウェアの実行を,パソコンの内部ではタスクと呼びま

 ウィンドウズOSはマルチウィンドウ環境ですから,同時に多数のタスクを実行できます.そこで,「ウィンドウズOSマルチタスク環境を提供する」ともいわれます.

これは,利用者の仕事に応じて複数のタスクを並行して起動することをウィンドウズOSが受け入れ,それらを管理することができるという意味です.

ちなみに,ウィンドウズOSの元になったMS-DOSは,一度には1つしかタスクを実行することできませんでした.このような環境をシングルタスク環境と言います.

シングルと言えばなにか難しそうですが,何のことはないのです.1個のタスク,を英語で言っただけなのです.

マルチウィンドウ,マルチタスクと言っても,皆さんはすでに良く知っているように,CPUは一度には1つのことしかできません.それなのに私たちはあたかも複数のタスクを同時に実行しているかのような錯覚をしています.

これもCPUのギガのオーダ(桁)の超高速処理(1.28参照)からくるものです.後で詳しく説明します.

実行中のソフトウェアに入出力作業をするためにはフォアグラウンドで実行する必要があります.つまり,ウィンドウを活性にしなければなりません.

 あるウィンドウを活性にしたい時には,ウィンドウそのものか,ウィンドウボタンや通知領域にあるアイコンをクリックして,対応するタスクをフォアグラウンドに持ってきます.

2.14 サービスはバックグラウンドで実行されます

ソコンの電源をオンしている間は,一般に,多数のサービスが実行されています.しかし,これらのサービスのプログラムのウィンドウは,ディスプレイに表示されず,もちろん,ウィンドウボタンもタスクバーに表示されません.

この時,サービスは利用者が操作することのできない状態で実行されています.デスクトップにはウィンドウが表示されずに,いわば,背後で実行されているのです.このような状態の時,サービスのプログラムは「バックグラウンドで実行されている」といいます.

通知領域に表示されているアイコンを左ダブルクリックするとウィンドウが表示され,同時に,ウィンドウボタンがタスクバーに表示されます.したがって,利用者が起動・停止する一般のソフトウェアと同じように操作できるようになります.

 利用者が起動したタスクやサービスに対応するウィンドウボタンがタスクバーに表示されます.タスクバーに表示されたウィンドウボタンに対応するウィンドウはデスクトップにあります.ただし,最小化したウィンドウはウィンドウボタンと一体化していて,画面上には見えません.

多数のウィンドウが画面上にあっても,その中の1つだけが活性アクティブ)なものです.「活性である」とは,そのウィンドウへのマウスやキーボードによる入出力が可能な状態にあることを言います.

活性なウィンドウは一番手前に表示されており,通常は,活性でないものよりも明るく鮮やかな配色で表示されます.

活性なウィンドウは利用者がマウスやキーボードからの入力によって操作できます.それで前景(フォアグラウンド)にあると言います.前景にあるウィンドウで実行されているソフトウェアは「フォアグラウンドで実行されている」といいます.

  フォアグラウンドにあるソフトウェアは1つだけですから,それ以外のすべてのソフトウェアはバックグラウンドで実行されていることになります.
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ヤッキー

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