ゼロからの情報システム

  現代社会の情報インフラの仕組みをゼロから学べます.

ディスプレイ

情報社会に生きるアナタ.
自動車社会で自動車や高速道路や宅配便のこと知らないで生きていけますか.
情報社会では,スマホやパソコンやインターネットやウェブが,自動車や高速道路や宅配便に相当します.
このサイトは,パソコン使いのパソコン知らず,を対象に情報社会の基盤技術を説明します.

1.45 タッチパネルは入力装置でディスプレイとは別のものです

タッチパネルは,指や付属のペン(タッチペンとかスタイラスと呼ばれる)で画面の特定のアイコンを押して,使いたいプログラムを起動させたり,あるいは,画面上を移動させることで画面の表示を変化させるのに使います.

最近の携帯電話やスマホ,タブレット端末,携帯端末で良くお目に掛かります.電子ブックのページをめくるのにも使います.

しかし,特に新しい装置ではありません.以前から銀行のATMはこれを使ってきました.ただし,最近は性能が飛躍的に向上しています.

タッチパネルの「パネルpanel」は英語で,板状のものを意味します.したがって,たくさんのキーが付いていて,デコボコしているキーボードと形は似ていません.

しかし,両者は入力装置だという点が共通しています.しかも,入力装置としての仕組みもよく似ています.ノートブック パソコンなどでマウスの代わりに使われているタッチパッドも同様の装置です.

タッチパネルを使うときには,ディスプレイの画面に触っているかのように感じます.しかし実際は,タッチパネルはディスプレイの画面の上に張られた別のパネルで,ほぼ透明な物体です.

ディスプレイと一体化して作る方式もありますが,その場合でもディスプレイとしての機能を持つ部分とタッチパネルとしての機能を持つ部分とは,別々の仕組みになっています.

ディスプレイ出力装置ですから,タッチパネル機能の付いたディスプレイは入力と出力の2つの装置が合体したものです.その場合でも,タッチパネルとディスプレイはお互いに独立に働いています.

ただし,マウスの代わりに使うタッチパッドは表示装置が付いていませんから,もちろん,純粋な入力装置です.

1.36 ディスプレイはCPUの指示に従って表示する

ディスプレイはCPUからの指示がなければ,何も表示できません.そのような仕組みにしておかなければ,ディスプレイが勝手にパソコンの処理とは無関係な表示をすることになるからです.

このことをワープロ作業をしている状況に応用してみます.

ワープロ作業をしているときには,キーボードから入力する文字を表示する位置で,縦の線が点滅しています.この縦の線をカーソルいいます.

カーソルが点滅しているということは,同じ位置にカーソルを表示することと,表示しないことを交互に,CPUがディスプレイに繰り返して指示していることを意味します.

つまり,CPUの指示がなければディスプレイは表示を変更できないのですから,カーソルが点滅しているということは,表示内容をディスプレイに指示するという仕事を,CPUが継続的に行っているはずなわけです.

表示内容の指示をするのですから,CPUはこのカーソルの位置,すなわち,カーソルをディスプレイのどこに表示するように指示をしたか,を覚えています.つまり,RAMのどこかに,この位置が記憶されていなければなりません.

さて,例えばキーボードのキーAが押されると,ハードウェア割り込み要求信号を発生し,次に,小文字の時はaに,大文字の時はAに対応する01の電気信号をキーボードの電子装置が発生します(1.44参照).

割り込み信号によってキーボードからの入力信号があると分かるので,CPUはその信号を受けとってワープロに渡します.ワープロはこの信号に対応する文字をディスプレイに表示する必要がありますので,そのことをCPUに指示します.この例の場合,aまたはAに対応する文字を表示する必要があります.

ところで,キーAに対応する文字は状況によって異なります.ひらがなを入力しているときには「あ」になります.全角のアルファベットを入力中なら「a」になります.

ですから,このような変換をするソフトウェアもワープロ処理の一部としてCPUは並行的に処理しています.これが日本語入力システムです.ワープロは,日本語を入力している時には日本語入力システムからの出力をCPUはディスプレイに表示するのです.

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