タッチパネルは,指や付属のペン(タッチペンとかスタイラスと呼ばれる)で画面の特定のアイコンを押して,使いたいプログラムを起動させたり,あるいは,画面上を移動させることで画面の表示を変化させるのに使います.
最近の携帯電話やスマホ,タブレット端末,携帯端末で良くお目に掛かります.電子ブックのページをめくるのにも使います.
しかし,特に新しい装置ではありません.以前から銀行のATMはこれを使ってきました.ただし,最近は性能が飛躍的に向上しています.
タッチパネルの「パネルpanel」は英語で,板状のものを意味します.したがって,たくさんのキーが付いていて,デコボコしているキーボードと形は似ていません.
しかし,両者は入力装置だという点が共通しています.しかも,入力装置としての仕組みもよく似ています.ノートブック パソコンなどでマウスの代わりに使われているタッチパッドも同様の装置です.
タッチパネルを使うときには,ディスプレイの画面に触っているかのように感じます.しかし実際は,タッチパネルはディスプレイの画面の上に張られた別のパネルで,ほぼ透明な物体です.
ディスプレイと一体化して作る方式もありますが,その場合でもディスプレイとしての機能を持つ部分とタッチパネルとしての機能を持つ部分とは,別々の仕組みになっています.
ディスプレイは出力装置ですから,タッチパネル機能の付いたディスプレイは入力と出力の2つの装置が合体したものです.その場合でも,タッチパネルとディスプレイはお互いに独立に働いています.
ただし,マウスの代わりに使うタッチパッドは表示装置が付いていませんから,もちろん,純粋な入力装置です.