ゼロからの情報システム

  現代社会の情報インフラの仕組みをゼロから学べます.

基本ソフトウェアOS

情報社会に生きるアナタ.
自動車社会で自動車や高速道路や宅配便のこと知らないで生きていけますか.
情報社会では,スマホやパソコンやインターネットやウェブが,自動車や高速道路や宅配便に相当します.
このサイトは,パソコン使いのパソコン知らず,を対象に情報社会の基盤技術を説明します.

第2部 基本ソフトウェアと対話する

ここからはソフトウェアについて学びます.第1部で学んだのは,動物にたとえて言えば,パソコンの先天的な特徴です.この類比を使うなら,ここからは,パソコンが後天的に学習することの特徴を学びます.

 パソコンのソフトウェアは,基本ソフトウェアと応用ソフトウェアに大きく分類することが出来ます.この第2部では基本ソフトウェアについて学びます.それによってパソコンを操作するための基本的知識を得ることができます.

1.22 応用プログラムの起動・停止は基本ソフトの機能です

一般に,プログラムの最初の命令を実行することを,プログラムの起動と言います.基本ソフトウェアを起動するのが,ブートローダのプログラムの最後にあるCPUへの指示です.ですから,ブートストラッピングが終わるとパソコンでは基本ソフトウェアが働いています.

そのことは,ディスプレイには幾つかのアイコン(小さな絵記号)や下の方に模様の入った帯状の絵が表示され,キーボードやマウスからの入力を受けとることができるようになることから判ります.

そこで,例えば,マウスでワードプロセシングのプログラム(つまり,ワープロ)のアイコンを左クリック(マウスの左側のボタンをクリックすること)すると,今度は,基本ソフトウェアが,ワープロを開始せよ,という指示だと理解します.ワープロは,図1に応用プログラムと書いたものの一例です.

そこで,基本ソフトウェアはワープロをRAMに装填して,これを起動します(図1の③).

 図1
図1(再掲)

応用プログラムは,必要なデータを(ハードディスクやキーボードから受けとって)RAMに装填し,また,CPUの処理結果のデータもRAMに装填します.処理結果のデータをRAM以外の記憶装置,例えば,ハードディスクに出力する指示がプログラムの中にあれば,そのようにします.

応用プログラムが停止すると,それが装填されていたRAMの場所は開放され,他の応用プログラムを装填できるようになります.

基本ソフトウェアはこのように,応用プログラムの起動・停止を行うように,利用者の指示に従って,CPUに指示を出します.

図1では,点線でバイオスROMとその他の記憶装置を仕切っています.それは,バイオスプログラム以外のソフトウェアは,すべて補助記憶装置からRAMに装填してから起動することを強調したものです.

 このようにRAMCPUがデータ処理をする時に主要な役割を果たしますので,主記憶装置と呼びます.主記憶装置を除くすべての記憶装置を補助記憶装置と呼びます.この用語を用いれば,ブート可能な装置は補助記憶装置の1つです.
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ヤッキー

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