自分が作るファイルのデータを他の人に利用してもらいたいが,その人がどのようなソフトウエアを使っているかが分からないとき,どのファイル フォーマット拡張子)を使ったらよいでしょうか.

多くの人が使っているソフトウェアを利用してファイルを作成するのは,賢明なやり方です.逆の言い方をすれば,よく使われる拡張子を付けてファイルを保存できるソフトウェアを利用するのが良いのです.

前項に挙げた,いくつかの極めて良く普及した拡張子を選択するのは賢明なやり方です.

その意味で重要なのは,各ソフトウェアが,作成するファイルにどのような拡張子をつけることが可能かを知ることです.これは,ソフトウェアのメニューバーにある選択肢「ファイル」のサブメニューの「名前を付けて保存」を選んだ時に,ファイル名を入力する欄の下に表示される拡張子を選択する欄で,どのような拡張子が選択可能かを見れば分かります.

一般に,ファイルを作成する時に付けることが可能な拡張子を持ったファイルなら,そのソフトウェアで読むことができます.

また,リーダ ソフトウエアとよばれる,ファイルを読むソフトウエアが,誰にでも簡単に手に入るファイル フォーマットを使うというやり方もあります.

大変有名なのはpdfファイルのAdobeReaderdocファイルのWordViewerです.音声や画像,動画の拡張子のファイルならRealPlayer等が使えます.

最後に,文字情報だけが伝わればよい,という場合にはtxtファイルを使うことができます.

拡張子がtxtであれば,そのファイルはテキストファイルと呼ばれ,文字のコード,つまり,文字や空白,改行に対応する01のパターンが並んでいるだけのファイルです.

このようなテキストファイルを作ったり修正したりするソフトウエアは,テキストエディタと呼ばれます.非常に軽快なソフトウエアです.プログラムを開発する時や,とにかく文章やデータ値を伝えればよいという時にはとても便利です.つまり,テキスト エディタは,文書を美しく見せることはできませんが,内容を編集するのにはとても便利です.ウインドウズOSに組み込まれているアクセサリプログラムの1つ,「メモ帳」はこのテキスト エディタの一種です.

  ワープロのように整形した美しい文書を作るには,表示や印刷の体裁に関する指示,つまり,書式制御を含ませる必要があります.テキストファイルにはの情報はほとんど含まれていません.