デスクトップの下段に水平に現れる棒状の図のことをタスクバーと言います.タスクバーは,画面に縦に表示するように設定することもできますが,ウィンドウズの初期設定では水平に表示するようにしています.

タスクとはパソコンにとってのデータ処理の「ひとまとまりの仕事」のことです(2.15参照).例えば,私たちがワープロなどの応用ソフトウェアを起動すると,ウィンドウズOSは新しいタスクを始めます

タスクバーの中央左側に示される小さな長方形のボタンは,ウインドウボタン(後述)と呼ばれ,パソコンが今どのようなタスクを処理しているかを示しています.

 タスクバーはタスクの管理をするのにも使います.例えば,タスクバーの左端(あるいは,縦の表示では上端)にあるスタートボタン右クリック(マウスの右側のボタンをクリックすること)すると,エクスプローラを使う仕事を開始・終了することができるメニューが現れます.

図10

図10(再掲)

エクスプローラとはパソコンのハードウェア資源,ソフトウェア資源に関する情報を表示し,操作を加えるために利用するソフトウェアです.

メニューにあるエクスプローラにマウスカーソルを移動して左クリックし,実際にエクスプローラを起動してみます.すると,どれかの補助記憶装置(通常は基本ソフトウェアが格納された補助記憶装置)のどこかの状況を示す図がデスクトップに表示され,それに対応するボタンがタスクバーに表示されます.

このとき表示される図をウィンドウと呼び,タスクバーに表示されるボタンをウィンドウボタンと呼びます.図10のデスクトップにあるウィンドウはエクスプローラのものです.

また,表示すべき内容のすべてをウィンドウに表示することができない場合には,図10の場合のようにスクロールバーが現れます.この上にマウスポインタを置いてマウスの左ボタンで押さえながら上下あるいは左右に動かすことで,隠れている部分を表示させることができます.

  なお,いろいろのソフトウェアを起動するには,スタートボタンを左クリックします.すると,「スタート」メニューというものがポップアップします.その選択肢「プログラム」を選択すると,起動できるプログラムの一覧を見ることができます.(そこに表示されないプログラムもありますが,その起動方法は2.45で説明します.)