写真5は,写真3のCD-ROM装置とフロッピディスク装置をはずし,ハードディスク装置を右上方に裏返しに置いて接続の様子を見やすくしたものです.
CD-ROM装置やフロッピディスク装置に接続されていた平らなケーブル(中央の茶色のものと右端の白のもの)がマザーボードのコネクタに接続されているのが見えます.
ハードディスク装置には,灰色の平らなケーブルと赤・黒・黄の線が束ねられたケーブルがマザーボードから接続されています.前者がデータを入出力すするための線,すなわち信号ケーブルで,その装置が他の装置(たいがいはCPUです)と0-1信号のやりとりをするための電線です.後者は電力を供給するための電線,すなわち電力ケーブルです.これは電力をハードディスク装置に供給します.
多目的に使える接続ポートのコネクタも用意されています.そのようなコネクタは拡張スロットと呼ばれます.写真3のコンピュータの場合には,パソコン本体の下部(右側)にある白い長方形のもの(番号5)がそれです.これはPCIという規格の拡張スロットです.番号5の手前側に細い溝(スロット)が見えますね.
拡張スロットには拡張ボード,増設ボード,拡張カードなどと呼ばれる追加部品を装着します.
例えば,このパソコンにはインターネットに接続する機能が標準では付いていません.インターネットに接続する機能をパソコンに追加する最もありふれた方法は,その機能を持つ拡張ボードを拡張スロットに装着することです.写真 6 写真3の拡張スロットにインターネットの拡張ボードを装着した
写真3にインターネット用の拡張ボードをつけた状態を写真6に示しておきます.インターネット接続機能は一例でしかなく,さまざまな機能を追加するための拡張ボードが販売されています.
拡張ボードには,インターネットの通信線(一般に,インターネットケーブルとかツイストペアケーブルと呼ばれる)を差し込むコネクタがついていますので,それがパソコンの裏に出てくるようにします.パソコンの裏側を見ると,そのために一部が外れるようにパネル式(写真3の番号6)になっています.